ハムスターの飼育方法

アナフィラキシーショックについて

 かわいいハムちゃんと遊ぶ時に一つだけ、気を付けておくことがあります。
 アナフィラキシーショックの存在です。

 簡単に言うと、アレルギーですね。
 アナフィラキシーショックは、アレルギーの症状が短時間の内に進行することを特徴とします。

 これは蜂に刺されて起こることが有名です。
 蜂に刺されると、免疫が蜂毒を記憶し、次に刺された時に侵入してきた蜂毒に過剰反応し、全身性のアレルギーを起こします。
 毎年夏になると「蜂に刺されてショック死」というニュースが流れますが、これはアナフィラキシーショックによる血圧の低下と呼吸困難が原因です。

 このアナフィラキシーショックは、ハムスターに噛まれた場合にも起こることがあります。傷口からハムスターの唾液が体内に入りこみ、蜂に刺された時と同じようなアレルギーを起こすのです。
 逆に言うと、血が出るほど強く噛まれなければ大丈夫です。心配なら手袋をしていればさらに安全です。
 もし、噛まれた後、数分〜数時間のうちに身体に次のような変化があったら注意してください。

 顔が赤く熱くなる、皮膚がかゆい、蕁麻疹がでる、唇や舌・手足がしびれる、くしゃみ・咳がでる、気分が悪い、心臓がドキドキする、冷や汗が出る、喉が詰まる、息が苦しい、目の前が暗くなる、気が遠くなる。

 こうした症状があった場合は、すぐに救急車を呼んで、病院を受診する必要があります。
 「ちょっと気分が悪くなった」程度の軽い症状から、最悪、死亡するケースもあり、場合によっては、完全に治る事が難しいこともあるからです。

 ただ、アナフィラキシーショックになることは、本当にごく希なので、必要以上に恐れることはありません。これは一部のアレルギー体質の方だけに起こります。

 過去に喘息や皮膚炎、湿疹などのアレルギーを起こした事のある人は注意が必要です。

 もしアナフィラキシーショックになったとしても、ほどんどの場合は軽い症状で、死に到るこようなことは、天文学的な低確率で、まず起こり得ません。
 アナフィラキシーショックがあるからと、ハムちゃんを怖い動物だとは考えないでくださいね。私も何度かハムスターに噛まれましたが、特に異常は起りませんでした。

 また、ハムスターが飼い主を血が出るほど噛むのは、よっぽど興奮した時か、嫌われている場合のみです。
 ハムちゃんのことを理解し、ストレスを与えないように飼育していれば、血が出るほど強く噛まれることはありませんので、ご安心ください。\(^ ^)/

●ハムスターとキスしない

 ハムちゃんが、かわいいからキスしたい!
 という愛情表現は実は危険です。

 ハムスターによるアナフィラキシーショックは、ハムスターの唾液が体内に入り込むことで起こります。

 なので、ハムちゃんとキスしたりすると、アナフィラキシーショックになってしまうことがあります。(°д°;;) ナント!
 ハムスターに限らず、ペットとキスするのは病気を移したり、もらってしまうことがあるので、やめましょう。

●ハムスターの食べた餌を食べない

 ハムスターの餌にはイチゴやリンゴなど、人間が食べてもおいしいものがあります。小さなお子さんなどが、ハムスターが食べたこれらの餌を食べてしまうことがないように注意してください。
 餌を通して、ハムスターの唾液が体内に入り込み、アナフィラキシーショックを起こす危険があります。

●特異な例として死亡に至ったケース

 埼玉県に住む男性(40歳代)が、2004年2月、飼っていたハムスターに指を噛まれた直後に意識を失い、搬送先の病院で死亡しました。傷口からハムスターの唾液が体内に入り、アナフィラキシーショックが起きて、持病の喘息を誘発してのことです。

 ハムスターなどの齧歯類に噛まれたのが原因でアナフィラキシーショックを起こした人は、1995年〜2004年の間に全国で17人報告され、16人は大事に至りませんでしたが、1人は植物状態になりました。
 噛まれた直後の死亡例は今回が初めてです。
(このことから、大事に至るケースは確率的には低いと言える)

 診察した清田和也・さいたま赤十字病院救急センター長は「常に起きるわけではないが、アレルギー体質の人や、かまれる危険が高い獣医師は気をつけた方がいい」と注意を呼びかけました。
(治るのがうれしい[人畜共通感染症]より)

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