標準和名 | キャンベルキヌゲネズミ(キャンベル絹毛鼠) | |
別名 | シベリアンハムスター、キャンベリーハムスター | |
学名 | Phodopus campbelli | |
英名 | Campbell hamster | |
原産地 | ロシア(バイカル湖沿岸東部)、モンゴル、中国黒龍江省、内モンゴル自治区 | |
全長 | 約7.0〜11.3cm | |
体重 | オス 39〜44g メス 32〜37g |
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性成熟 | 60日くらい | |
性周期 | 4〜5日 | |
妊娠期間 | 約18〜30日 | |
産子数 | 1〜9匹 | |
離乳期間 | 約3週間 | |
寿命 | 2〜2年半 | |
集団飼育 | 集団飼育もできますが、その場合は子供の頃から一緒に飼うのが原則です。 それでも喧嘩になる場合もあります。 結局は、ハムスター同士の相性によるため、あまりおススメできません。 |
●特徴
キャンベルハムスターは、ジャンガリアンハムスターによく似たドワーフハムスターです。
外見がそっくりなことから、混同されがちで、なんと交配して、赤ちゃんを作ることも可能です。
そのため「同種か異種か」という論争が続いています。
でも、両者の間に生まれた子供は、オスが生殖能力を持たない事が報告されています。
(メスの場合は、繁殖可能な個体もある)
また、ジャンガリアンとキャンベルとのハイブリッド(雑種)は遺伝的な欠陥により、抵抗力が弱いなどといった先天的に異常を持っている可能性もあるので、交配はさせない方が賢明です。
ジャンガリアンと違って気が強く、人によく噛みつきます。
また、冬になっても白い体毛に生え換わることはありません。
ここで間違えて欲しくないことは、「噛む」=「凶暴」ではないということ。
とても臆病なので、外敵への警戒心が高く、怖いと感じると、身を守るために噛んでくるのです。
(ジャンガリアンは好奇心から噛みます。彼らは、逆に人間をあまり怖がっていないために、興味本位でガジガジしてくるのです。慣れている場合は血が出るほど強く噛まれません)
同じような怖がりハムスターでもロボロフスキーが、とにかく敵から逃げようとするのとは対照的ですね。「噛む」=「怖がり」ということなので、優しく接してあげることが仲良くなるポイントです。
子供の頃から飼えば慣れてくれますが、このように警戒心が高いため、上級者向けのハムスターと言えます。小さなお子さんがいるご家庭の場合は、噛まれると痛いのであまりおすすめできません。
キャンベルは、背中の黒い線が細くて、頭の部分や尾の付け根まではありません。
耳はやや小さく、顔は毛が長くて大きく見えます。
体を横から見ると、背と腹の境界の暗色部分がなく、少し黄色身を帯びています。
また、頭と腰の高さが同じか腰がやや低くて長方形に見えます。
ドワーフハムスターの中で最も毛色変わりが出やすく、色や柄が豊富なので、カラーリングを楽しめハムスターでもあります。
イエローブラック、パープルなどの珍しい毛色もあります。
また、キャンベルは、糖尿病になりやすい事でも知られています。
糖分の多い餌を与えすぎると発症しやすいので、ヒマワリ等の種子類は避けます。
種子類をあげたい場合はアワ・ヒエ等など鳥用の餌にし、あげる回数や量をかなり制限するようにしましょう。
●歴史
キャンベルが種として認定されたのは1905年のことです(ロボロフスキーと同じ年)。
イギリスでは1970年代からペットとして広まっていました。
日本には1968年に旧ソ連から研究施設に輸入されたのが最初という説が有力です。
日本でのペットデビューは1994年5月で、ジャンガリアン人気が爆発した後のことです。
ジャンガリアンを扱っていたオランダのペット業者が、日本でのドワーフ人気を知り、「ドワーフにはキャンベルという種類のハムスターもいますよ」と、日本の輸入業者に紹介しました。
日本においては、ジャンガリアンの方がよく流通しており人気がありますが、ヨーロッパやアメリカではキャンベルの方が人気が高いです。
●キャンベルハムスターの品種
・イエローキャンベル
美しい黄色い毛と赤い目が特徴。背中に茶色の筋が一本はいっている。
・パイド
おなかが真っ白で、灰色の背中も部分的に白く抜けている。
・ブラック
足の先以外と口元以外は真っ黒で、目も黒い。
・パンダ
キャンベルの白黒タイプ。
・アルビノ
色素欠乏により体の色が真っ白で、目は赤目。