ジャンガリアンハムスターの飼い方を研究・紹介するサイト。食べ物、住居環境、掃除、病気・怪我の予防などを詳しく掲載しています。

子食いと育児放棄

 児童虐待や育児放棄は人間社会でも、たびたびニュースになって取り上げられますが、育児環境が悪いと、ハムスターでも行うことがあります。 

 出産直後の母ハムスターは、妊娠期間中以上に神経質になっています。

 子供に人間の臭いがついたり、巣が丸見えで落ち着かなかったり、何かに驚いたりすると、恐ろしいことに子供を食べたり、育児放棄してしまう場合があります。騒がしい落ち着かない環境だと「ここは育児できる環境ではない」と、判断して育児を中断してしまう本能があるのです。

 こうした現象は、産後一週間以内に良く見られます。
 したがって、産後一週間は、絶対にハムスター親子に触らないようにしてあげてください。巣箱の中を興味本位で覗いたりするのも厳禁です。

 掃除は行わず、餌をあげる時以外は、ケージに近づかないようにするのがベストです。

●子食い・育児放棄の原因

  • ・子供が病弱・あるいは発育が悪かった。
  • ・母ハムスターの食事の栄養バランスが悪かった。
  • ・母ハムスターにストレスがあった。
  • ・住環境に問題があった(巣箱がない・騒がしい等)
  • ・育児中の子ハムを人間が触った(臭いがついた)

 子食い・育児放棄は、母親の栄養が十分でなかったり、栄養バランスが悪い時にも起こりやすくなります。
 妊娠中と同様の質・量の餌を与えてください。
 妊娠・育児中のハムスターは通常の1,5倍から2倍の餌を必要とします。

 また、赤ちゃんに人間の臭いが付かないように気をつけなくてはなりません。

 子供に人間の臭いがついてしまうと、育児放棄してしまうことがあります。
 もし、赤ちゃんが巣から迷い出てしまったら、たいてい母親が連れ戻すので、手を出さずに放っておきましょう。
 母親が連れ戻しに来ない時は、飼い主の手で巣に戻す必要がありますが、その時も、手で触れずに臭いが付かないように工夫します。

 割り箸の先をティッシュで巻いて輪ゴムで留めた物などで、赤ちゃんを挟んで、そっと戻してあげてください。