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綿はハムスターが飲み込むと危険

 はじめまして。
 冬にハムスターの防寒用として使う『綿』の危険性について質問です。
 よく、「綿は使ってはいけない」とありますが、どれ程の頻度で病気、ケガ、或いは死亡などの事故が発生するものでしょうか?
 また、死亡に至る場合の原因等、そのメカニズムについても知りたいです。
 既に2ヶ月間、寝床に綿を使っており、継続か否かの判断をしたく、苦い経験をされた方のご意見を頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

●答え●

 綿についてはあまり使ったことがないので、詳しいことはわかりません。

 問題なのは、ハムスターが綿を飲み込んでしまい、これが腸に詰まって、食べ物が吸収できなくなる、腸閉塞という病気になることです。

 腸閉塞になると、うんちが小さくなったり、繊維で数珠つなぎになった物が出るようになります。
 次に、食欲が無くなり、餌を食べなくなっていきます。
 病状が進行すると、うんちを全くしない便秘状態になり、餌も喉を通らなくなり、身体が弱っていきます。
 すぐに手術などで、腸内に詰まった繊維を取り出さないと、そのまま衰弱して死んでしまうのです。

 もちろん、ハムスター用の綿は、こうならないように工夫されていると思いますが、事故が起きるとも限らないのです。

ココアさんの意見2010年

 はじめまして。
 私は飼育を始める前に綿の危険性を知ったので、一度も与えた事はありませんが……

 最初の頃にキッチンペーパーを巣材として与えたところ、しばらくしてウンチが極端に少なくなった時期がありました。

 すぐに大きな普通サイズのウンチをしてくれたので安心しましたが、ウンチが2つ繋がっているものを発見しました。
 顕微鏡(400倍)で調べてみたところ、キッチンペーパーの繊維で繋がっているのだと分かり愕然としました。

 大きく切り裂いたキッチンペーパーでさえ、切れ端の繊維質が便秘を引き起こしてしまったのですから、綿なんて怖くて使えません。
(以後、キッチンペーパーも使うのを止めました)

 綿による事故は、りょうすけさんが仰ってるように「腸閉塞」を引き起こして死亡する事例が多いようです。

 人間が口の中に入った髪の毛を取りにくいと感じる事よりもずっと、ハムスターにとって口に中に貼りついた綿の繊維質は、取り出しにくい物です。
 こうなると、飲み込むしか方法が無いのだそうです。
 また、伸び過ぎた爪が、綿に引っ掛かって骨折する事例も多いそうです。

 しかし、冬には必ず綿を与えていながら、何の事故も起こらずに天寿を全うしたハムスターが多いのも事実です。

 そういう人たちにとっては、「綿は危険ではない」と言えるでしょうね。
 ただし、寿命に至らず死亡したハムスターの中で、もしかしたら綿が原因で腸閉塞を引き起こしていたかもしれない事例も……多々あるはずですが、死亡原因を解明するために、病理解剖を獣医さんにお願いする飼い主さんは、ほとんどいないのではないと思います。
 つまり……それこそ「真実は闇の中」になってしまってるのではないかと。。

 私個人的には、「危険だと言われている物をあえて使う必要は無い」と考えます。

 人間の赤ちゃんに、「このオモチャは飲み込んで死んでる子もいるけど、喜ぶから与えてるんだよ」と言ってるのと同じに思えます。
 ……極端すぎる例えで申し訳ないですけど。。(_ _;;

質問者さんの返信2010年

 大変参考になるアドバイスを頂きまして、深謝です。
 まだゴールデンしかいなかった時代に、50匹くらい飼育した経験もあり、飼育には自信満々、2ヶ月前からジャンガリアンを飼い始めました。
 しかし、カゴと新聞紙しかなかった過去と違い、店頭には飼育者の心をくすぐるグッズが満載。
 無知にも、あれやこれやと手を出してしまいました。

 最近になり、「綿は危険」とのやり取りをネット上で拝見し、実態を理解しておきたかったものです。
 経験に基づく貴重な情報で、大変助かります。
 安全な飼育環境を提供するのは、飼い主の役目であり、やはり危険の可能性がある要素からは回避すべきこと、心させて頂きました。
 すぐに寝床は変更するようにします。今後とも宜しくお願いします! ありがとうございました。