ジャンガリアンハムスターの飼い方を研究・紹介するサイト。食べ物、住居環境、掃除、病気・怪我の予防などを詳しく掲載しています。

最初の一週間

【1日目】
 もしもあなたが、いきなり訳も分からず、たった一人で知らない国に連れて行かれたとしたら、どんな気持ちになるでしょうか?
 ハムスターは人間並みにストレスに弱く、ペットショップからあなたの家に連れて来られた際は、まさしく、このような心細さでいっぱいです。

 用意したケージの中にハムスターを入れて、ご飯のお皿を置いたら、あとは構わず静かに見守りましょう。無理に触るとストレスになってしまうので、ここはハムちゃんと仲良くしたいのをグッと我慢してこらえます。

 もし落ち着かないようでしたら、照明を消すか、黒っぽい布などでケージを覆い隠して、周りの環境を暗くします。ハムスターは夜行性なので、暗い場所を好むのです。

 ハムスターは、家に連れてきてから最初の一週間がとても大事です。
 この時期にストレスから体調を崩してしまう子が少なくありません。
 特に、最初はハムスターを掴むような行為はしないでください。
 小さいハムスターにとっては、巨大な生物が突然、襲いかかってきたとしか思えないからです。
 人間は怖いという恐怖の記憶を植えつけてしまうと、慣れにくくなてしまいます。
 ケージに放す時は、お持ち帰り用のケースから直接放すと良いでしょう。

【2日目〜3日目】
 ハムスターが寝ている間に餌を入れ替えます。
 ケージの掃除などはせずに、ハムスターが自分の臭いのついた環境に安心できるようにします。
 まずは人に慣れるより、ケージに慣れてもらいましょう。
 まだスキンシップを取ったりせず、そっとしておいてください。

【4日目〜6日目】
 ハムスターに呼びかけながら、お皿に入れた餌をあげます。
 手をあまり怖がらないようなら、餌を口元へ、そっと持ってきます。
 この時、無理に食べさせようとはせずに、自分から近づいてくれるのを待つようにします。

【7日目〜10日目】
 手のひらに餌を乗せ、ハムスターが手に乗るように慣らしていきます。
 落しては大変なので、ケージ内の床材の上でするようにします。
 あせってハムスターを掴んでしまうと、警戒心を持たれるので、ご注意ください。

 だいたいの目安として、1週間〜10日ほどで環境に慣れて落ち着きを取り戻してきます。

 ハウスの中などで、じっとせずに、外遊びの時間が増えてきたら、慣れてきた証拠です。
 手に乗せるなどのスキンシップは、それからでも遅くありません。
 ただし、人間への慣れやすさには個体差があって、中にはもっと時間の必要な子もいます。
 そういった場合は、焦らず、ゆっくり慣らしていきましょう。