1・本能
ハムスターが物を噛むのは本能です。
彼らは、噛むことによって、対象の物がどういったものであるか、調べて理解します。
特にジャンガリアンハムスターは噛み癖があるので有名です。
彼らは、人間を恐れないので、興味本位で人の手を噛んでくることが多いです。
2.触りすぎ
ハムスターは犬などとは違って、人間に触れるのをあまり好みません。
これは彼らが群れを作らず、単独生活をする生き物であること。
自然界では、他の動物に食べられる側の弱い生物であることが原因にあげられます。
こちらが仲良くなりたくて触っても、彼らは、攻撃されるのじゃないか? と恐怖や不安を感じてしまうのです。
事実、私たちが少し力を込めてハムスターを叩いたりすれば、それだけで彼らは大怪我を負います。
このため、信頼関係がまだできていない飼い始めの頃に触りすぎると、嫌われて、噛まれるようになります。
慣れた後でも、触りすぎると嫌がるので、ほどほどにしてあげてください。
特に、食事中、トイレ中など、取り込み中に触ろうとしたり、背後からいきなり背中を触ったり、急所であるお腹を触ったりすると、ハムスターは非常に嫌がり、時には怒ります。
こんなことをすると、嫌われるので絶対にやめてくださいね。
3・動物性たんぱく質の不足
ハムスターは限りなく草食に近い雑食動物です。
このため、ゆで卵の白身、鶏肉の切れ端、ミルワームなどを与え、動物性たんぱく質を摂取させなくてはなりません。
もしこれを怠ると、人間の手を噛んで、動物性たんぱく質を取ろうとしてしまうのです。
つまり、人間の手を餌にしようとするのですね。
まさしく、窮鼠猫を噛むです。
4・ストレスが溜まっている
ケージが狭くて、あるいは回し車が無くて運動不足だったり、ハムスターが安心して暮らせないような騒音に溢れていたり、ケージが不衛生だったりすると、彼らはストレスを感じ、凶暴になることがあります。
テレビやスピーカーなどの近くにケージを置くのもストレスの元になるで、やめましょう。
5・ペットショップでの飼育が悪かった
ハムスターを繁殖させて育てているペットショップやブリーダーの中には、彼らを物同然に扱っているひどい業者もあります。
赤ちゃん時代に人間から暴力的な扱いを受けると、人間は敵だという強烈な刷りこみがされてしまい、飼い主のことを血が出るほど噛むような子になることがあります。
この場合、信頼関係を築くのは非常に難しくなります。
根気よく、人間は敵ではないことを教えていくしかありません。
●補足
血が出るほど強く噛まれる場合は、明らかな敵意があります。
なんらかの原因でハムスターに嫌われていると考えてよいでしょう。
興味本位で噛む場合は、そこまで強くは噛みません。
もし、血が出るほど強く噛むようになったら、触りすぎていないか? ストレスを与えるような飼育環境になっていないか? 動物性たんぱく質はちゃんと与えているか?
をもう一度、よく考えてみましょう。
対策として、ハムスターの臭いの付いた床材などを手に擦りつけて、臭いを付けてから触ると、噛みつかれることが減るようです。